専門医ってなに?
最近は、医療も細分化されてきており、街の医院でも○○専門医という資格をかかげているところも増えてきました。
ではこの専門医ってなんなんでしょうか?
専門医は正確に言うと、○○学会認定専門医となります。
私は、日本歯周病学会認定歯周病専門医ですね。
つまり、「○○学会が認定をしている資格」ということです。国家資格ではありません。
学会とは、医師や歯科医師や医療従事者がある分野において集まって、新しい研究や臨床の結果を発表したり、最新の技術や知識をみんなで共有する場所になります。
学会は大小様々なものがあり、会員数数万人の学会もあれば怪しい学会もあります。学会によっては、お金を出して1日講義を聞いただけで認定医の資格をもらえるところもあるようです。
それも専門医、認定医を名乗れます。
インターネットや名刺などには載せられます。
患者さんから見たら、どの専門医がいいのかわかりませんよね!?
そこで厚生労働省が、いまから10年ちょっと前に「広告していい専門医」を決めました。歯科でいうと
①歯周病専門医
②口腔外科専門医
③小児歯科専門医
④歯科麻酔専門医
⑤歯科放射線専門医
になります。
これらは研修制度や試験制度などがしっかりしているか、などの基準を満たしていることや、専門性が高く専門医での治療が望ましいとの厚生労働省の判断により、看板などに広告を出すことを認められています。
インターネットはこれらの規制はないため、どのような資格でも名乗れます。
また、日本口腔インプラント学会や日本矯正歯科学会など保険外治療になってしまう分野に関しては、学会の制度の充実や会員数の多さがあっても認められるのは難しいようです。
上記の5つのような専門医をとるのはいろいろ条件が多くて大変です。
優秀な先生でも専門医でない方はいらっしゃいます。
歯周病に関してはちゃんと診査しない医院が多い一方、歯周病の診査・診断・治療をしっかりとやっている専門医でない先生もいます。
ですが、患者さんから見たらわからないので、例えば歯周病が気になるようでしたら、専門医のところを受診すれば間違いはないかと思います。
専門医の資格がある人は、資格の更新のために常に勉強をしていますのである程度のレベルは保たれていると思います。